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2013年5月 5日 (日)

戦後のラジオブームを振り返る

Img_0397高級ラジオと真空管の変遷(クリックで拡大)

戦争が終わって電波解禁になると頭の上を飛び交っている世界の電波を捉えて聞く「OXブーム(遠距離受信)」が盛んになります。これは一種の遊びでして、アマチュア無線がまだ解禁になっていない頃、短波放送を受信してその放送局に受信したことを連絡すると「DXカード」を送ってくれます。

NHKラジオでも、朝の6時から夜10までの全日放送を開始しましたから、一日中何かをやっていました。

最初は聞こえればいいと思っているラジオでも、次第に音質がいい高級なものが欲しくなります。

上のラジオは、横行ダイヤル(中央下)がついて受信したいラジオの電波に正確に合わせることができるようになりますが、さらに右上に「マジックアイ」と言う真空管があって放送局の周波数に合ったときは中央のインジゲーターがピタッと閉じてくれます。これも高級感のシンボルになりました。さらに中のスピーカーはダイナミック型になって音にうるさい音楽マニアが競って購入しました。

また、中に使用している真空管も、写真左にある大きい方はGT管と言って戦争中、軍の無線機に使用していたもので無線機を乱暴に扱っても壊れないように作られており、寿命も長く故障も少ない優れた真空管で高級感を出すために使用されました。

さらにその左にあるのはMT管(ミニチュア管)と言って親指ほどの大きさで、携帯用ラジオの容積を小型にする場合に使われましたが、電池の消耗が激しくて、普及しませんだしたが、キャビネットのプラスチック成型が可能になってくると、一般向けのコンパクトなラジオに使われるようになり、ラジオ用真空管の主流になって来ました。

このMT管はラジオよりも、その後のテレビ受像機に全面的に使われるようになり、トランジスターテレビになるまで中心的存在になりました。

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