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2013年2月 5日 (火)

薪を焚いて走った木炭バス

Img_0257木炭バスの例(クリックで拡大)

昭和10年代になると輸入に頼っていたガソリンが不足して、街に走る乗合バスやタクシーは燃料に薪(まき)を焚いて無理に一酸化炭素を発生させ、濾過機(ろかき)を通して不純物をとり除いたガスをエンジンに送り込んで爆発させ車輪を回しました。

上の写真は乗合バスの例で、車体の後部にそのためのボイラーを一式積んで走りました。

材料には山の木を切り倒し燃えやすいように細かくきざみますが、松などのように油脂を含んだ木が選ばれ、全国の小学生が動員されて薪づくりに協力しました。

長さや断面積にも規定があり、半生(はんなま)状態にして一酸化炭素が発生しやすい状態で毎日都会のバス会社に送らなければ間に合いません。そのためのトラックはなく、リヤカーや荷車に積んで駅まで押して運びました。

バス会社の整備係りは朝早く出勤して薪に火を点けるのですが、十分にガスが発生するまでに1時間以上要したと言われています。そして、運転手に引き渡します。ガソリンに比べて馬力が弱く速度も遅く、坂道を登る時は乗客が降りて、後ろから押しました。車内には一酸化炭素が漏れて中毒を起こして倒れるお客も出たようです。


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