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2012年11月 2日 (金)

愛宕山のアンテナからラジオの電波が飛び出す

Img_0084ラジオ放送のアンテナと家庭用ラジオ

大正15年、東京市内で一番高い愛宕山(標高26m)の山頂にNHKの本格的な送信アンテナ(43m)が立ち1kwの送信電波が発信されました。

実際に調査をしたところ電波の届く範囲は、多少の差がありますが、20kmぐらいまでは十分に実用になることがわかりました。

ただし、現在では考えられないことですが、どんなに優れたラジオでも屋根の上に高々と竹竿を2本立てて、その間にアンテナ線を張り、ラジオに電波を引き込まないと聞こえません。さらに、電波を逃がす(?)ためのアース線も必要でした。

なかには、「俺の内にもラジオがあるぞ」とアンテナだけを立てて見栄を張る人も現れましたが、放送局員に見つかって聴取料金を請求されあわてて取り外したと言う笑い話もありました。

聴取料金は、1か月75銭で4ヶ月前払い、この頃になるとラッパ型のスピーカーはなくなり、上の写真のようなしゃれたデザインの木製の箱に入った交流電源(電灯線から直接コードで引き込む方式)になっていました。

ラジオとアンテナ/アース工事で一式20円から50円ほど、一家そろって6時からの定時放送が待ちきれなくなりました。

その裏では、日本で世界最初のブラウン管方式のテレビジョンが高柳健次郎先生の元で密かに産声をあげていました。

現在の愛宕山は、周辺の高層ビル群に囲まれてすぐ近くまで行かないと見ることはできません。

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