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2012年3月 1日 (木)

「デンスケM-1」の由来

Img_0255「デンスケM-1型」テープレコーダー(右下)

昭和26年にソニーから「携帯用肩掛型」テープレコーダーが発売されました。昨日のブログ(2/29)で街頭録音のことをご案内しましたが、当初は円盤レコード録音機を使用していました。

ソニーから磁気テープを使用した国内初の録音機が発売されたのは昭和25年で左上の「G-A型」が第一号機です。磁気テープ1本の収録時間は1時間で重さが35kg、価格が16万円でした。当初は官公庁用として製造されましが、翌年から一般向けに「H-1型」が84,000円で発売になります。

一方、NHKでは街頭録音用にゼンマイ動力の携帯用録音機を注文して写真の「M-1型」が開発されました。早速、担当の藤倉修一アナが街録に出掛ける時に「ちょっとデンスケを回して来る」と言ったのが名前の起こりです。

その頃、闇市に「でんすけ賭博」と言うのが流行していまして、中心に竹とんぼのような形をした心棒と横棒があり、羽根の先に糸をたらしその先に縫い針がついています。お客が現金を賭けてその羽根を手で回し、針先が止まった位置の商品がもらえるというインチキ賭博です。これは戦前の競馬場などでひそかに行われていましたが、戦後の闇市にも現れました。これを取り締まるのが警察で、北関東の署にこれを摘発する増田傳介という敏腕刑事がいまして、その名から「でんすけ賭博」と言われるようになったとか。

新聞の4駒漫画「ふくちゃん」で知られる横山隆一がこの「でんすけ」を主人公にマイクで町の人たちの声を聞いて歩く漫画が人気を呼んで話題になりました。

その後、ソニーではポータブル型のテープレコーダーに「デンスケ」のニックネームをつけて発売しました。

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