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2012年2月21日 (火)

世界の短波放送受信解除

Img_0238_2世界の短波放送が受かる全波ラジオの例

昭和20年8月15日の玉音放送の後、22日に3年8ヵ月振りにNHKのラジオから東京地方の天気予報が流れました。その後、沈黙していた音楽、園芸番組が再開、23日には「ラジオ体操」と「少国民の時間(翌年から子供時間となる)」などが復活、9月1日から第二放送も電波に乗るようになりました。

それまでのNHKの番組は、一つのプログラムが終わると「次の放送は○○時からです」と言って電波を停止してしまい、ラジオからは「ザー」と言う雑音が流れるだけでした。

10月25日にGHQのCIEラジオ課から通達があり、第一放送は朝の放送(6時)から終了(10時)まで休止することなくプログラムを継続する全日放送の実施を指示されました。日本でラジオ放送を開始してから20年以上経ちましたが、これは思ってもいなかった提言で、さらに、プログラムのスケジュールを1時間、30分、15分の枠に収めて絶対にはみ出してはいけないというのです(15分単位のクォーター制)。ちょうどNHkの職員がぞくぞくと復員してきたこともあって、ただちにこの全日放送番組の作成にかかり11月1日から開始しました。

早速「基礎英語講座」「憲法の話」「大相撲秋場所」などが組み込まれ、「名曲鑑賞(レコードによる)」、「真相はこうだ(戦争の真実を語る)」そして大晦日には「紅白音楽試合(後の紅白歌合戦)」も電波に乗せることができたのです。

さらに、DX(海外のラジオ放送)ファンには電波解禁の朗報が流れ、ラジオメーカーからは全波ラジオが発売されたり、アマチュア無線家は真空管などを買い集めて短波受信機を組み立てて(アマチュア無線の実施はまだ先になる)頭の上に飛んでいる世界の電波のキャッチに夢中になりました。

日本中のラジオから並木路子が歌う「りんごの唄」が流れ、片言しか話せない赤ちゃんから、お年寄りまでが笑顔に溢れていました。

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